私も昔は
「親の期待は裏切ってはいけない、逆らってはいけない」
ということを、疑いもなく信じていました。
確かに、その期待や命令が生活に支障をきたさない、
適度なものであれば、それは正しい考えですよね。
でも、適度ではないんです。
だから、すべての命令に従う必要はない、
期待のすべてに答える必要はないのではないでしょうか。
…最近、こう思えるようになりました。
ウソをつかないと自由な行動ができない、
だから私は親にウソをつきます。
ほんとはウソはよくないですよね。
バレたら、何されるか、想像するだけで恐ろしいです。
でも、ウソをつかないと気軽に振る舞えないほど
がんじがらめにするほうに、元はと言えば責任がある。
そう考えるようにしています。
私は昔から、親の期待の具現化として育てられました。
おかげでマナーも身についているようですし、
良いこともあります。
そういう点では感謝すらしています。
しかし、数年前まで、その中には『私』はいなかったんです。
それに気付いたんです。
だから、今は親にウソをつくことになっても、
一生懸命『私』を育てています。
自由に振る舞い、今まで知らなかった自分を、
今まで手に入れられなかった分、取り返そうともがいてます。
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